クローズアップ
1年トリオ
石橋裕輔 豊永利行 堀田 勝
石橋裕輔
【梶尾聡史役】
豊永利行
【加藤勝郎役】
堀田 勝
【水野カツオ役】
前回公演に引き続き、新作でも青学(せいがく)一年トリオを演じる、石橋裕輔くん(ゆうすけ)、豊永利行くん(トッシー)、堀田 勝くん(ほったさん)。ミュージカル『テニスの王子様』の陰の立役者として、「あの三人、すごく面白かった!」と不動峰メンバーからも大絶賛だった三人。
今回のclose-up!は、そんな実力派三人組に、稽古場でのこと、メンバーのこと、裏話などなど…いろいろ語ってもらいました!
――みんないろいろな舞台や現場を経験して来ていると思うけど、他の現場とテニプリの稽古場、どこか違いはありますか?

ほったさん アットホーム…和気あいあいとしてるよね。
トッシー ここまでみんながみんな、親しい舞台ってあんまりないよね。
ゆうすけ みんながまとまっているよね。ケンカもないし、やりやすいって言えばやりやすいですね。
トッシー なんていうか、本当に部活をやっているみたいな雰囲気ですよ(笑)

――楽しい雰囲気なんですね。

ゆうすけ うん、みんなよく小ネタを出すよね。
トッシー 舞台上でいちばん小ネタ出してたのは草ちゃんだよね。あれは卑怯だよね、乾ノート!(笑)
ほったさん ああ〜そうそう(笑)
ゆうすけ 乾ノートって秘密があって、実はあの中に、キャスト全員のプロフィールが貼ってあるんですよ。
トッシー 僕たちが乾先輩を取り囲んで、乾ノートを覗き込んでるとき、乾先輩が「ん〜そうだな〜」とか言いながらノートをペラペラめくってるんですけど、そこで、ちょうど!うちら三人組のページをめくるんですよ、あの人は。(笑)
ほったさん もう最悪ですよ!!(笑)
トッシー 俺とほったさん、もう本番中、顔見合わせてどうしたらいいかわかんないよね(笑)
ゆうすけ 俺はあそこ、真後ろで台詞を言ってるから、実はノート見てないんだよね。
トッシー そうなんだよね〜。俺とほったさんしか見てない。
ゆうすけ でも一回、こうやって(振り返りながら、後ろにさりげなくノートを見せる)やったからね、わざわざ(笑)
トッシー ヒキョーだ!!(笑)
ほったさん ホントにヒキョーだあの人!!(笑)
ゆうすけ それがその時、トッシーのページだったんだよ、俺のページじゃなくて。それがまた余計可笑しいんだよ(笑)
トッシー それはキツイね〜!(笑)あと、小ネタと言えば栄治さん…
ほったさん 栄治さんは、全てお笑いにもっていくね。
トッシー そうしないと気が済まないんだろうね(笑)桃ちゃんのダンスなんて、笑いこらえるのに一週間くらいかかったんだよ!
ほったさん 栄治さんは、ちょっと…(言葉を選ぶ間)…独特なダンスを踊るんですよ(笑)
ゆうすけ 多分体が…お笑いになってるんじゃないかな(笑)一生懸命やればやるほど、なんだか余計に可笑しいんだよね(笑)


――他のレギュラーメンバーについてはどうですか?(笑)

トッシー 取りあえず、つっちーはムードメーカー。
ゆうすけ 直也と草ちゃんは、とにかく真面目だよね。稽古場がだらけてくると、いつも最初に動き出すのがこの二人。柳は、すごい負けず嫌いで、不器用なところがあるんだけど、俺はすごい頑張ってるなあ〜って思ってる。何をやっても柳が主役だし座長な訳だから、今まで通り、伸び伸び好きにやって欲しいですね。
ほったさん あと、部長は…天然ですね。(笑)
トッシー 舞台上でいちばん小ネタ出してたのは草ちゃんだよね。あれは卑怯だよね、乾ノート!(笑)
ゆうすけ ウサギ飼ってるしね。
ほったさん え!?部長ウサギ飼ってるんだ!なんか部長がウサギに餌をやってるところ想像すると可笑しいね(笑)
トッシー ね!それで、部長の部屋って、ジム道具一式もあるでしょ。きっと部屋では、片手にダンベル、片手にウサギ…って感じ?(笑)
ほったさん あと阿部さんに関しては、もう言う事ない!って感じ。
ゆうすけ 本当にすごいよ、阿部さんは。俺がいちばん応援してるのは阿部さんだな。これからも頑張って欲しい!


――上島先生については、どう?

ゆうすけ 俺は、ダンサーとしても人間としてもすごく憧れてる。絶対注意をしないんですよ、上島さんって。我慢してるのかどうかはわからないんだけど、もしかして何も感じてないのかな、とも思うし。でも、絶対分かってる、なんでも分かってるんだと思う。それを隠してるからね。
トッシー だから印象としては、掴み所がないという感じなんだよね。
ゆうすけ きっと上島さんは何も考えてないんだろうなあ。たぶん、考えてるって意識はないんだよ、天才だから。俺、打上げのとき上島さんに弟子にして下さいよ!って言ったの、覚えてないだろうなあ…上島さん、酔っ払ってたから(笑)


――3人組のシーンって息が合ってて本当に面白かったんですけど、アドリブなんかもたくさんあったんですか?
ゆうすけ 僕はほとんどアドリブないんですよ。
トッシー  ぶ!(笑)
ほったさん イヤイヤイヤ
ゆうすけ 僕はホント、アドリブ少なくて…
トッシー あんたが言うな!(笑)
ほったさん お前がいちばん多いだろ!(笑)
ゆうすけ まあ、確かにそう見えるかもしれないけど、実は計算なんだよね。アドリブじゃないんだよ。だって芝居はライブでしょ?その日によって違うの、当たり前じゃん?
ほったさん ……なんか今の、堀尾っぽかったね。
トッシー 言い訳まがいの"うんちく"を垂れるかんじ…(笑)
ゆうすけ 実際、似ているの?
ほったさん うん。(笑)
ゆうすけ 実は、漫画もアニメも見てないから…自分で思う堀尾を演じてるだけなんだよね。
トッシー ゆうちゃん、漫画の堀尾に影響されちゃうから、というか…俺は俺の堀尾で行く!って、ずーっと言ってて。"石橋裕輔"の、堀尾で出るんだ!って。
ゆうすけ 上島さんも、それでいいって言ってくれてるしね。
トッシー だって、ハタから見てると、"石橋裕輔"が"堀尾"だもん!(笑)
ゆうすけ おお〜っと。
ほったさん おお〜っと。良いこと言ったね。
ゆうすけ 良いのか悪いのか。
トッシー でも普段から堀尾っぽいよね?
ゆうすけ おお〜とっとっと?(笑)

――ゆうすけくんは、どんな風に役作りしてるの?

ゆうすけ 堀尾は台詞が多かったから、台本を読んで、自分なりの堀尾を想像してたよ。でも、台詞を覚えるのはいつもすごく苦手。台本を読むときは、台詞を読むというより、その中の"心"を読み込みたい。いつも台詞はあまり覚えらないけど、「堀尾、こういう気持ちでいるんだろうなあ〜」って想像して、舞台の上でもそういう気持ちでいれれば、台詞って自然に出てくるんですよね。でもそんなかんじなので、みんなにアドリブアドリブって言われちゃうんだけど。
トッシー まあ、そういう事にしておこうか(笑)
ほったさん うん、作り方はそれぞれですからね。ゆうすけはゆうすけのやり方でいいと思う。

――二人は、どんな方法で役作りしてるんですか?

トッシー  僕はアニメも原作も見てるんですが、原作のカチローを崩さないように、自分のカチローも出しつつ…という感じで。とにかく、"カチロー"っていうキャラクターが濃いんですよ。まず外見で第一印象、カチローとして見て貰えるだろうな、とは思ったんですけど、2時間観ているうちに、カチローが他の印象としても残ってくれればいいなっていう…豊永利行の"加藤カチロー"も見てもらえたら嬉しいなって言う気持ちで、演じてましたね。
ほったさん 僕も『週刊少年ジャンプ』をずっと読んでいるので、原作の雰囲気は、なんとなく自分なりに持ってたんです。だからその雰囲気のまま作ればやれるんじゃないかなって思ってて、あとは上島さんのイメージにどれだけ近づけるかっていう感じですね。それから面子を見ると、自分のやりたい事をぼんぼんやっていくというタイプが多いんで、じゃあ僕は土台をキープするようになれればいいな、と思っていました。どちらかと言うと、歌で苦労しましたね。ハモリの部分の音がなかなか取れなくて…


――第二弾に向けての、意気込みは

ほったさん   前回より成長している自分がいてほしいな、と思いますけど。
トッシー  一年生トリオとして、今回はどう演じられるか。歌やダンスはあるかな?
ゆうすけ ダンスがなきゃ! 
ほったさん もうこの子はダンサーなんで、踊りたくってしょうがないんですよ。毎日言ってたよね、ダンス!ダンス!って。 
ゆうすけ 前回は、まだ自分の役をやろうって精一杯だったけど、今回はゆとりが出来てるはずだから、演出家が何を考えているのか、自分にどうして欲しいと思っているのかって事を、察したいですね。


――それでは、最後にHPをご覧になっている方にメッセージを…

ほったさん テニプリ第二弾も、上島先生がきっといい作品にまとめ上げてくれると思いますので、期待しててください!
トッシー  テニスの王子様ファンの皆様、そしてミュージカルのファンになって下さった皆様、精一杯頑張っていきたいと思っておりますので、また観に来ていただけることを、心から楽しみにしてお待ちしております!
ゆうすけ また会いましょう!
 © 許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐剛/集英社・マーベラス音楽出版・ネルケプランニング
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