クローズアップ
荒木宏文×加治将樹×鯨井康介 編
荒木宏文 加治将樹 鯨井康介
荒木宏文
【乾 貞治役】
加治将樹
【桃城 武役】
鯨井康介
【海堂 薫役】
――それではまず、Dream Live 2ndの感想から。
加治 楽しかった〜!
荒木 楽しかった!
加治 緊張しましたよー!
鯨井 うん。
荒木 いや。
加治 お?
荒木 俺、緊張しなかった!稽古の時はありましたけど、本番は全然。
加治 俺は出る瞬間、出る5秒前くらいがピーク。まあ、出ちゃった後は…大丈夫になっちゃった。
鯨井 僕はゲネ終わりが一番緊張しましたね。音が大きくて反響もするんで、自分の声が全然分からなくて、ただでさえ「ハモリが難しい!ヤバイ!」て言ってたのに、さらに音が取れない!「あ、これまずいんじゃないか!?」って思って、その瞬間が一番緊張しました。でも出ちゃったらもう、やるしかない!って感じでしたけど(笑)
   
――ハプニングなどはありましたか?
加治 堀田ちんがひったくり犯の役で、俺がそれを追いかけてるってシーンがあったんですけど、階段を登る時に堀田ちんがつまずいてコケちゃったんですよ。で、「待てー!」って言ってるのに、俺、追いついちゃったんですよ!(笑)で、追いついてるのに見えないフリして、「どこ行ったんだ!?」って言いながら堀田ちんが行くのを待って(笑)
荒木 いろいろあったねえ(笑)
   
――荒木くんは、午後の部ちょっとした反省があったとのことですが…『分析』のやりとりで(※クローズアップ 城田×相葉対談参照)
荒木 あ、まあまあまあそこは…。え?そこに触れる…?あれはねー、違うんですよ!!
加治 俺が出るタイミング、全然分かんないし!堀田ちんと二人で、「今かな!?今かな!?」って(笑)
荒木 やりとりの順番が変わっちゃったんですよ。僕が拍手待ちしてしまって、間が長かったから、塩澤くんが焦ってパッと言ってしまって。で、すごい先の方の台詞を言っちゃったんですよ。もうどこ行っちゃったんだ!?と思って、で、「俺じゃない!」って(笑)
   
――楽屋ですごく反省してたそうで…
荒木 あ〜れ〜は〜!ヘコみました!俺、1幕アタマからけっこう噛んでて、2幕は噛まないぞ!って思ってたから。で、あの辺まではバッチリ出来てたんですよ。
加治 二人ですごい練習してたもんね…
荒木 でもね!!今後は…ここで言っておきます!俺はもう一生噛まないし、飛ばない!
加治 お!?
鯨井 おお!?
荒木 もう絶対、宣言するから!夏の公演は安心しといて!
   
――じゃあもし噛んだら、乾汁飲んでもらうとか…?
荒木 俺あれ、あんまり不味いと思わないんですけど…。
鯨井 じゃー青学(せいがく)汁作りましょうか。一人ずつ「これだ!」って思うものを持ってきて、全部入れる。
荒木 やめて!
鯨井 闇汁で。
荒木 怖いなあ。まあでもいいんですけどね?噛まないですから。飛ばないし、噛みません!
   
――では、今回色々な曲を歌われたと思いますが、好きな曲ってなんでしたか?
鯨井 手を上げて)ハイ!『青く燃える炎』!も〜、カッコいいし、今振り返って、ちょっと踊ってみようかなって思った時、最初に踊るのがあれなんですよ。あの振り!振りも曲も好き。
加治 いいよね!
鯨井 うん!煙もすごかったね。バシュン!って。
荒木 僕は『クリスタル』ですね。なんかね〜、歌ってて幸せになれた!
加治 きれいな歌だよね!
荒木 俺のパート、ちょっと多かったし…
加治 そっか、そこか…(笑)
荒木 なんかいっぱい歌った気になった(笑)
加治 アラヤン、いい声出してたもんね。
荒木 出てたかなあ。稽古の時から、自分が歌ってるのはもちろん、他の学校が歌ってるのを聴いてても思ってたんだけど、やっぱり歌う人が大切に歌ってたらすごいいい歌に聴こえるんだなあって。好きになりたいからいっぱい練習するし、好きになったらもっと練習できるし、全部が好きになれる!今回、ライブで歌とダンスがメインになったぶん、歌とダンスに対しての執着心というか、「ここまで作り上げられるんだ」って思えたのは、夏の公演にもすごく繋がる事なんじゃないかなって思いましたね。
加治 アラヤンいい事言うなぁ〜!…えっと、俺は『ザ・レギュラー』とか好きですねえ。で、聴いてていいなって思うのは、アラヤンと一緒で『クリスタル』ですかねえ。『クリスタル』の時は思わず…
荒木 泣いた?
加治 そうだね、2回目の…
荒木 2回目泣いたよな〜!
加治 間奏で、みんなと交差して歩いていくシーンがあって、ちょうど俺、一番最初ユーヤとだったんですよ。で、ユーヤ卒業だねって事があったんで、ちょっと…俺が感極まって、抱きついてしまったと。で、繰り返しのサビのところでポロっときちゃいましたね。
それが忘れられないな〜、と…
   
――遠藤くんの卒業について、何かひとことありますか?
加治 まず俺は、ユーヤがいてくれて良かったなっていう。良い事も悪い事も含めていろんな事言ってくれたし、なんかすごく…俺にとっては、ためになってましたね。山吹公演の時でも、あたふたしてる俺たちに「大丈夫だから、大丈夫だから」って言って落ち着かせてくれたのはユーヤだったし、やっぱ大きかったですねー。
鯨井 僕も、山吹公演の時からゆーやんの存在の大きさはすごく感じてたんですけど、実は山吹公演ではあまりゆーやんとかぶってなくて。僕も学校行きながらの稽古だったし、ゆーやんも不動峰と掛け持ちだったから。で、ドリームライブで話す機会も増えて、仲良くなれて、「あ〜、やっぱいいな、ゆーやんのリョーマ好きだよ〜」って思ってるところに卒業でしたから、やっぱ淋しい…っていうのが一番の気持ちですね。
荒木 忙しくなったから卒業せざるをえなくなったのは、俳優としてはすごく幸せな事だと思うし、一緒に仕事した仲間としてはあたたかく見送ってあげたいんですけど、やっぱり…正直寂しいなって気持ちがいちばん強いですね。矛盾ですけど、はばたくのを見送りたいって気持ちと、いてほしいっていう気持ちと。でも今は、寂しいけど見送ろうって決めたんで、これからは"遠藤雄弥"としてがんばってほしいなと思ってます。
鯨井 まあ袖でゆーやんの最後の言葉を聞いてる時は…泣きましたね!!モニターを見ながら。僕、テニミュで泣く時はいつもゆーやんが絡んでた気がする!(笑)山吹公演の時は、円陣の時と、あとは最後にゆーやんが「こいつらで良かった」って言った時。
加治 あ〜!あれも良かったよね…
鯨井 僕、山吹公演ではその2回しか泣いてないんですよ。で、ドリームライブでも僕、ゆーやんの姿を見てる時しか泣いてない。
荒木 泣くスイッチを入れるのは…
鯨井 全部ゆーやん(笑)
加治 俺は…実は面白いことにね〜、ライブ終わって、みんなで「ありがとう」って言い合ってたじゃん?で、俺は伊織にね…
鯨井 ん?急に出てきたね(笑)
加治 伊織がちょうど前にいて。そしたら「……伊織ぃ〜!!」って、すっごい涙出てきたの。何で伊織なのかが分かんないけど、伊織ですっごい来ちゃったの!(笑)
鯨井 加治くんのスイッチは伊織さんだったわけだね(笑)
加治 伊織も「なんだよオマエ!?」って言いながら、よしよしってしてくれたけどね。「気持ち悪いなー!」とか言われながら(笑)実は、あんまり絡みないように見えるかもしれないけど、伊織と俺はけっこう仲良いんスよね。奴は俺の事をすごい真似してくるんですよ!
鯨井 フィッチ!ウィース!」(笑)
加治 そう!俺の真似ばっかしてくるんですよ!それが聞けなくなちゃうのがやっぱ悲しいのかなって思っちゃったり。まあ、ゆーやんにも負けないくらい、伊織も手強い奴という…(笑)
   
――さて、ライブが終わってからはどのように過ごされてましたか?
鯨井 僕は普通に、学校に行ってました。体育祭を…
荒木 お!体育祭?
鯨井 応援合戦の練習とかしてました。体育祭委員長だったんですよ、僕。盛り上がってましたよ!開会宣言からテニミュライブを引きずってて「おまえら、行くぞォー!!」とか朝礼台の上から叫んでました(笑)で、クラス対抗だったんですけど、僕のクラス優勝しました!普通に高校生してた(笑)楽しかったですね。
荒木 僕らは何してたっけ…?(笑)ホント遊んでました。ね?
加治 うん。ボーリングとか(笑)ボーリング部っていうのがあるんですよ。部員はアラヤン、ズッキー、和田、加治。
荒木 で、ライバル部活として"パフェ部"っていうのもあるんです。そっちは、シロタン、アダーチン、あと鈴木と荒木。
加治裏切り者なんですよ!
荒木 まあ掛け持ちと言うか、気分次第で(笑)"パフェ部"っていうのは、1800円のすっげーでっかいパフェがあって、それを食べに行くって言う…しかもそこ、とんかつ屋さんなんですよ。
   
――とんかつ屋さんに、パフェだけを食べに行くんですか?
荒木 いや!とんかつ食べて、パフェも食べます。
   
――ボーリングの方は、誰が一番強いんでしょうか。
荒木加治 和田です。
   
――ちなみに下手なのは?
加治 荒木ですね。
荒木 ゥオイ!お前だろ!!(笑)こいつだけ100いかないですからね〜
加治 俺、すごい頑張って72とか…
鯨井 僕、ボーリングそんなにやらないですけど…100はいくよ?(笑)
荒木 目をつぶってもいけるよね。
鯨井 左手でもいけますよ。
加治 いいもん…次回頑張る!
 
――メンバーで行った、合宿はどうでしたか?
加治 テニスの練習をしてすごく疲れてるのに、寝るともったいない気がして遊んじゃって、みんなで夜更かしして(笑)
荒木 でも、4時間くらい寝て全回復ですね。
加治 寝すぎると逆に体がダルくなるんですよ。
荒木 あと、相葉が壊れました!
鯨井 相葉ちゃん覚醒…(笑)ほんっとに面白かったよね。
荒木 ホントにみんな、何の遠慮もなく接する事が出来るようになりましたね。
加治 あと、誰とは言いませんけど、「んじゃ俺寝るわ」って言って電気消した3秒後にイビキかいて寝てた奴がいましたね。
荒木 ほォ〜…
加治 すごいんですよ!「お休みー」(電気)パチ!「ぐぉぉ〜」って!
鯨井 コントみたいだね。
荒木 ちょっと!俺のプライベートに入ってこないで!…いや〜、たぶん疲れてたんで、たまたまですよ…(笑)
加治 でも合宿では、テニスたくさん出来て、テニスについて分からなかった事も色々分かるようになりました。だから次はリアルに出来るぞ!って。
鯨井 あの、ホント桃城くんのジャックナイフがかなり進化してるんで!ホントカッコいいんですよ!ここホント、次の見所ですんで、ぜひ楽しみにしててください!
   
――さて、いよいよ氷帝公演ですが、出演が決まって、今の心境は?
3人 ありがとうございま〜す!!
荒木 出来る事になりまして。
加治 良かったねぇ!
鯨井 待ちに待った試合!!
加治 二人、ダブルスじゃん!
荒木 なんかね〜、物語ってもう決まってるじゃないですか。でも、いろんな意味で勝ちたい!氷帝に!
加治 そうなんですよ、そこなんですよ!
荒木 いろんな場面で、「やっぱ青学(せいがく)」だよね」ってなりたい!
鯨井 そうだよね。
加治 勝ちに行きますよ!
   
――氷帝メンバーとは、もう会いましたか?
荒木 俺と鯨ちゃんは、鎌やん(鎌苅くん)とチョーさん(伊達くん)に会いました。チョーさんと鯨ちゃんは同級生なんですよ。
鯨井 で、鎌やんとアラヤンも同級生なんです!そして同じ関西人!なんだこのペア同士は〜?っていう共通点がいっぱいあって。両方とも先輩チームはちゃんと年上だし、ちょっと面白いですよね。で、取り合えず、チョーさんは面白かったよね(笑)
荒木 面白かったね〜!チョーさん(笑)
鯨井 なんか、謙虚…なのか、緊張してるのか…
荒木 常にあっぷあっぷな感じで。
鯨井 不思議な感じ(笑)鎌苅くんが面白く面白く上げてってるのに、最後にチョーさんがポンって全部持ってっちゃう。…ある種、天才?
荒木 それをまとめてる鎌やんにも俺はちょっと注目してる(笑)
加治 ……。
荒木 あれ?退屈?
加治 俺、まだ誰とも会ってないからね〜。でも、この青柳くんって15才なんだよね?
鯨井 アダーチンとの対決が楽しみだね。
加治 アダーチンってね、年下の子には負けたくないんですよ。だからもしね、この青柳くんがアクロバットバリバリだったら、たぶん…?アダーチンもやってくれると思います(笑)
鯨井 あ、でもアダーチンはね、ちゃんと筋肉つけてますからね。
荒木 いや〜、ウチのアダーチンはやりますよ!…たぶん?
   
――では、氷帝公演への意気込みを。
荒木 ルドルフが日替わりで来てくれるっていうのもすごい嬉しいし、ミツさんにまた会えるのも嬉しい!山吹メンバーもすごく楽しみだし。
鯨井 あのシーンや、あのシーンも出来るんじゃない!?って感じで、膨らみますね。
荒木 氷帝は、原作の中でもいちばん大きな盛り上がりの部分と言っていいストーリーだと思うし…でも、すごいんですよ、今!青学(せいがく)のチームワークは。遠慮がなくなって、やりたい放題になってる(笑)まとまってるっていうよりは、壁がまったくないというか…
鯨井 でも青学(せいがく)ってもともとそういうチームだから、青学(せいがく)カラーは強くなってると思う。
荒木 まとまる時はまとまってるし。これはも〜、すごい事になりそう!
   
――では、氷帝メンバーに何かひとこと
荒木 今まで作り上げてきたテニミュの中でも、いちばんすごいものが出来るように、みんなで良いものを作り上げたいと。
鯨井 今回、僕ら初めて"先輩"なんですよ。"ウェルカム側"。
荒木 も〜、分からないことは聞いてください!たぶん、僕たちも分からないけど…(笑)
鯨井 だから、一緒に作っていこう!と。
荒木 一緒に悩もう!
鯨井 僕らで分かることは言うから。
荒木 分からない事は、一緒に聞きに行こう!(笑)
鯨井 そして氷帝戦を良いものにしよう!
加治 …そんな感じですね!(笑)あと、青学(せいがく)と氷帝とで、稽古の時から本気で戦っていきたい。でもその中には"一緒に頑張ろう"って気持ちもあって…2つが本気で戦うから高まりあっていく、っていう。そのためにも青学(せいがく)は「負けないぞ!」という気持ちで行くから、「待ってろよ!氷帝!」
   
――それでは最後に、HPをご覧の方にひとこと!
荒木 いろいろ語りたいことはたくさんあるんですけど、上手く言葉に出来ないので…(笑)夏の氷帝公演で全てを見せられるようにしておきます!
鯨井 みなさんも楽しみにしているであろう氷帝学園戦を、必ずすごいものにします!…ということで…なんか、上手く言えないですねえ(笑)でも、とにかくすごいぞ!と。論より証拠で!劇場で会いましょう!
加治 これから稽古が始まって、またゼロから作り上げていくわけですけど…原作を読んでいてもホントすっごい楽しいんで、ミュージカルでも原作に負けないくらい、俺たちの力ですごく楽しいものします!楽しみにしててください!
 © 許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐剛/集英社・マーベラス音楽出版・ネルケプランニング
テニプリドットコム少年ジャンプインターチャンネル