――それでは、インタビュアーの川久保くん、お願いします。 |
斎藤 |
もしかしてすごい試みなんじゃないですか?これ…(笑) |
川久保 |
それでは自己紹介をおねがいします。 |
斎藤 |
忍足侑士役の斎藤工です。えー、関西弁を今、猛特訓しております。 |
川久保 |
もっとテンション上げましょうよ。 |
斎藤 |
いや、あのね〜、僕は静かに…青く燃える炎なんで(笑)氷帝メンバーの中でも、どっちかっていうとかげで喜んでるタイプなんですよね。 |
青柳 |
そうだっけな〜(笑) |
斎藤 |
いや、あの〜…ハイ!塁斗! |
青柳 |
ハイ!向日岳人役の青柳塁斗です。今、ハッキリしゃべる事に集中しています! |
斎藤 |
あのですね、僕が言うのもなんですけど、ホントにアクロバティック!すごいんですよ!しかもね、彼は独学なんですよ、全て。趣味と役の部分がものすごくシンクロしてるんですよ!彼以外に岳人は考えられないと思う! |
青柳 |
あざっす!…すごい、汗出てきた…。 |
川久保 |
じゃあ、塁くんから見た斎藤さんはどうですか? |
青柳 |
工さんはね、しゃべり出すとホント、忍足の雰囲気をかもし出してて。あと、役に入りきっちゃうところが、カンペキ忍足だと思う! |
斎藤 |
…塁斗すっごいハキハキしゃべってんなあ、今日!なんか塁斗じゃないみたい(笑) |
青柳 |
エヘへ… |
斎藤 |
でも、氷帝みんなに言えることなんですけど、みんなどんどん役を意識してて、日に日に役に近づいてますね。僕も今『週刊少年ジャンプ』読んでて、忍足の存在がホント気になるんですけど… |
川久保 |
あ!今、忍足ですよね。 |
斎藤 |
そう!ちょうどね、活躍してるんで、加治くんともお互い「絶ッ対負けねーからな!」って話したりしてて。ホントいい感じに各々(おのおの)が感情移入してて、だんだんそれっぽく見えてきてるんですよ。それが面白いですねー。 |
川久保 |
……(間)。 |
斎藤 |
……。 |
川久保 |
はい!じゃあ次行きます。 |
斎藤 |
はい(笑)
|
川久保 |
これまでテニプリの原作・アニメは知ってましたか? |
|
青柳 |
知ってました。 |
斎藤 |
知ってましたね。 |
川久保 |
何歳くらいから知ってましたか? |
青柳 |
えーと、中三…? |
斎藤 |
って、去年だろ?(笑) |
青柳 |
オーディション受けるよって言われてからは、学校の図書室でがーっと読みました。 |
川久保 |
図書室? |
青柳 |
図書室にあって。ちゃんと読んでみて、めちゃめちゃ面白いな!って。休み時間に読んでたんですけど、チャイム鳴っても読んでて、先生に怒られました(笑) |
斎藤 |
僕はですね、まんが世代なので、ジャンプはずっと読んでました。面白いですよね、テニプリは。読んでていつも思うんですけど、ライバル校のメンバーにもそれぞれドラマがあって、みんなが主人公みたいな感じなんですよね。だからミュージカルになっても、みんながそれぞれ浮き上がってて、そういうところが面白いなと。 |
川久保 |
ですね!地味'sくらいですよね、浮き上がってないの。 |
――あれは浮き上がってないところが浮き上がってるんですよね?(笑) |
斎藤 |
ちなみに川久保くんのテニプリ観は? |
川久保 |
僕は〜、小学4、5年生くらいにテニスをちょっとやってたんですよ。で、一緒にやってた人が『テニスの王子様』を持ってて、1回借りて読んだらハマっちゃって、で、6巻を買ったんですよ。 |
斎藤 |
6巻から買ったんだ(笑) |
川久保 |
で、6巻から買って、ハマりだしちゃって、それからずっと… |
斎藤 |
ちなみに6巻から前は? |
川久保 |
あ、ちゃんと。もう揃えました!
|
川久保 |
じゃあ、この役に決まった時はどんな心境でしたか? |
斎藤 |
僕はですね、原作を読んだ時に、いちばん素の自分に近いかな?と思ってたんですよ。 で、DVDで忍足役の木内さんの声を聞いたときに、自分と…声帯が似てるというか(笑)ものすごく低い声なんですよ。これは、そんなに作りこまなくても入り込めるかなって思いました。オーディションではいくつか読んだりしたんですけど…よく見て下さってるなと思いましたね〜。他のキャストもそうなんですけど、みんなそれぞれ、「なるほど!」って思うんですよね。 |
川久保 |
塁斗くんはどうでしたか? |
青柳 |
岳人に決まった時は…取り合えずまず「やったー!」って思って、「おめでとう」ってメールがきて嬉しかったです。向日岳人は髪型がいちばん印象に残ってて、あのすごい髪型の人だよなって思って、そこからまた、もう一度ガーッと原作を読みました。で、アクロバットだから、自分がいちばん得意なものが出来て、ホント嬉しいな〜って。 |
斎藤 |
でもホント、氷帝メンバーも口を揃えて言うんですけど、オーディションの時、岳人役でいちばん印象に残ってたのが塁斗だったんですよ。 |
川久保 |
おお〜! |
斎藤 |
彼が岳人だな!って、オーディションの時から思ってたし、他のキャストについてもそう思ってたんですよ。オーディションの最中に自分もキャスティングしてて、その通りのキャストだったんですよ!もう僕が決めたんじゃないかって言う…(笑)スミマセン。
|
川久保 |
じゃあ自分とキャラクターの共通点はありますか? |
斎藤 |
うーん、忍足は"氷帝のくせもの"と言われてるんですけど、なんか、みんながバカ騒ぎしてても、一人だけ喜ばない、とか…そういう、人と同じになる事を避けてるようなところがあると思うんですけど、そこが僕と似てるかなっていう…(笑)その根本的な精神が似てると思います。 |
青柳 |
えーと、僕はですね、岳人はまず負けず嫌いで、自分はあの〜、負けず嫌いというか、目立ちたがりやなんで…。色んな場面で、バスケなら点を取る方に回りたいし、走るなら絶対いちばんを目指す人なんですけど… |
斎藤 |
かわいいな〜(笑) |
青柳 |
アクロバットも、飛んで「すげえ!」って言われるから嬉しい(笑)あと、岳人と好きな食べ物が一緒なんですよ。岳人はからあげと納豆が好きなんですけど、僕もからあげ大好きなんです。僕、北海道出身なんですけど、からあげのこと"ザンギ"って言うんですけど… |
川久保 |
へえぇー! |
青柳 |
「なまらザンギ食べたい〜」とか。 |
川久保 |
なまら!? |
青柳 |
なまらは"とっても"って意味なんですけど。 |
斎藤 |
へえー! |
――川久保くんから見て二人はどうですか? |
川久保 |
あ!そうですね。稽古してるとき、斎藤さんセリフがすんごい似てるな!って思いました。関西弁すごくカッコいい! |
斎藤 |
関西弁っていいですよね! |
川久保 |
いいですよね!関西弁、自分もすごい好きなんで。塁くんはですね、1曲目のダンスでアクロバットが入ってるんですけど、すごかった! |
斎藤 |
あ〜、僕らのダブルスの稽古まだ見てないよね?ダブルス、今すごいことになってるんだよ!もうね、足で地面に立ってる時間より、腕で地面に立ってる時間の方が長いくらい! |
川久保 |
ええ〜!すごい! |
青柳 |
いや、言いすぎ!(笑) |
斎藤 |
もうホントすごいんですよ!僕もお客さんになって見たいくらい。
|
川久保 |
歌、ダンス、芝居の中で、いちばん得意なのはなんですか? |
斎藤 |
うーん、やっぱり経験上で言うとお芝居をずっとやってきていて、歌とダンスはほとんど未経験だったんで、やっぱり歌とダンスでは今までにない感覚を受けてますね。 |
青柳 |
僕は今までの経験上、ダンスです!ダンスを4年生くらいからはじめて…6年目くらいかな? |
斎藤 |
もう振付助手の先生も、「じゃあ塁斗はこっち教えて」って任せたりしてるんですよ。で、僕ら塁斗の真似をして(笑)20代のわっしーとか僕が、塁斗に「教えてください!」っていう、面白い光景が日々見られます(笑)
|
川久保 |
じゃあ、氷帝学園のメンバーの印象!チームワークについて。 |
斎藤 |
ものすごくバランスがいいですね、氷帝は。男同士って単純だから、距離の縮め方が早いんですよ。 |
青柳 |
うん、楽しいメンバーだよね! |
斎藤 |
和樹は…やっぱりしっかりしてますね。やっぱり、僕らの座長じゃないですか。だから僕らに弱い部分をあんまり見せないんですよ。和樹がきちんとしっかりしてくれているからこそ、僕らが遊べるんですよね。 |
青柳 |
うん! |
斎藤 |
わっしーもそういうところがありますね |
青柳 |
樺地というか、"パパじ"だよね! |
斎藤 |
大人なんですけど、敢えて子供にしているところもあって。でもすごく全体のことを考えてて、稽古をよーく見てるんですよ。自分の出番じゃないところもよーく見てて、「自分なりの意見だけど」ってアドバイスをくれる。 |
川久保 |
おっきいですよね! |
斎藤 |
おっきいね!いろんな意味でおっきいんですよ。ただね、かばんだけがちっちゃいんですよ(笑) |
青柳 |
そうそう(笑) |
斎藤 |
ありえないくらいちっちゃい…ウエストポーチ? |
青柳 |
下げるやつ…(笑) |
斎藤 |
テニプリの16巻と手帳だけ入ってて、ホントに要点のみ!(笑) |
川久保 |
面白いですね(笑)じゃあ、Takuyaくんは? |
斎藤 |
オープンで、慈郎そのものってかんじ。ちょっと抜けてるけど憎めない…みたいな。でもね、Takuyaも塁斗と一緒で、ダンスになるとものすごいカッコいいんですよ。ダンスに関しては、氷帝でいちばん若くてちっちゃい二人が、大きい奴らを教えてるという、面白い図なんですよ。 |
青柳 |
Takuyaはなんか…僕は、なんか近い気がして。話やすいっていうか、"子供同士"ってかんじで、いちばん楽しく話せる気がする。 |
斎藤 |
そうだね!2人仲いいよね。この2人が並んでワイワイしてるとね、なんかもう、息子というか… |
青柳 |
息子!(笑) |
斎藤 |
いや、弟というか(笑)かわいいな〜って、和みます(笑) |
川久保 |
じゃあケンケンは? |
青柳 |
ケンケンはホントにいちばんムードメーカーで、ケンケンがいなかったらここまで明るく楽しく出来なかったかもっていうのがあって。 |
斎藤 |
そうだね、それはあるね。どんよりしててもパッと空気を明るく変えてくれる人。 |
青柳 |
いちばん最初に話したのがケンケンで。やさしいお兄さん的存在。ホントに弟みたいに思ってくれてて。 |
斎藤 |
熱い男ですね!僕としては関西弁の先生でもあって、お世話になってるんですけど。今ちょうどスケジュールの関係で稽古に来てないんですけど、その分氷帝全員でフォローしよう!っていう暗黙の了解があって。やっぱり、同じ船なんで。 |
川久保 |
僕はまだ、ちょっと話したくらいで… |
斎藤 |
でも雄基のことすごい気に入ってたよね。「ウワ〜この子かわいいワー」って触りに行ってた(笑) |
川久保 |
握手しました(笑) |
斎藤 |
あと、晃二…伊達晃二は変わった奴ですよねえ(笑)やっぱりケンケンと2人セットで見ちゃうんですけど、ケンケンじゃなかったら晃二の手綱は握れなかったんじゃないかと…。最近ね?やっとわかってきたよね。 |
青柳 |
うん! |
川久保 |
最近? |
斎藤 |
なんかねえ、自分の世界があるので(笑)ただね、テニスをやるとものすごいカッコいいんですよ。そのギャップが彼の魅力かな(笑)でもテニス以外の事になるとものすごいストイックで。テニスでは先生なんですけど、芝居や歌のことでは、素直にいろいろ聞いてきてくれたりして。塁斗、仲いいよね? |
青柳 |
仲いいですね!ケンケンと晃二のコンビがホントに面白いんですよ。ケンケンがいて、晃二がああいう風に面白くいられるというか。ケンケンがいいツッコミをして、晃二がボケまくって。 |
斎藤 |
でもそのボケにみんな気づかないんですよ(笑)未熟なんですよ、僕ら!だから今、ケンケンがいないから、晃二のボケにみんなピリピリしてるんですよ。「今、突っ込むところか?!」って。僕らも晃二のツッコミ役として、成長してるんですよ! |
青柳 |
最近、僕も突っ込んでます! |
斎藤 |
あとは龍ですね。龍は大人ですね〜。なんか"緑茶"!って感じですね。"ホット緑茶"!"昭和の古き良き2枚目"って感じですね〜。(※斎藤くんは"昭和好き"?のようです) |
青柳 |
僕は、ケンちゃんと龍ちゃんと晃二の4人でいることが多くて… |
斎藤 |
そうだねえ。 |
青柳 |
真面目だし、誠実だし、いちばんしっかりしてる! |
斎藤 |
欠点がないところが欠点じゃないですかね。すごい努力家で、テニスも稽古以外に、フォームを正すために地元の主婦の人たちに混じってレッスンしてたりだとか… |
青柳 |
演技の事をネットで調べたり。 |
斎藤 |
努力を惜しまない!僕とは個人的に趣味が合うんですよ。すごくマニアックな映画の話をしたり。いい奴です。 |
――みんなでご飯食べに行ったりしてるそうですが… |
斎藤 |
あのー、メンバーは毎回行ってるんですけど、毎日!なんですよ。エブリデイ!僕は参加する時としない時とあるんですけど〜、柳とか、青学(せいがく)も交えて…もう、仲良すぎ!僕割と先帰っちゃうタイプなんですけど、でもポイントポイントでは顔出してるつもりなんですけど… |
青柳 |
ええ〜!? |
斎藤 |
いや、でも、仲いいですよ!(笑)
|
川久保 |
じゃあ次に、青学(せいがく)メンバーの印象を。今、稽古場の様子はどうですか? |
斎藤 |
青学(せいがく)と氷帝で、お互い良い意味で意識しあってはいますね。いいライバル心があるんですよね。お互い稽古見ながら、「あっちよりカッコ良くやってやろう」って、そういう攻防戦はありますよ。僕は前回のメンバーに仲のいい人がいたので、前回のメンバーの印象が強かったんですけど、実際会ってみたら氷帝と一緒で、「あ、なるほど、この人たちだからこの役なんだ」って思って。で、やっぱり先輩なんで、気持ち的にも余裕があるし、優しく接してくれてますね。僕より年下の人が多いんですけど、そういう年齢の壁を向こうから越えてきてくれる。 |
青柳 |
やっぱり経験者だなあって先輩として見るところもあるし、「いいものを一緒に作ろう」ってところで、話しかけてきてくれて。 |
斎藤 |
荒木くんも関西出身なんですけど、最初は「絶対関西弁教えへんわ!」って言ってたらしいんです(笑)でも最近は「なあなあ、あそこはこういうニュアンスの方がいいんじゃない?」ってものすごくやさしくレクチャーしてくれるんですよ。 |
――ああ〜…続かなかったんですね、荒木くん…(笑) |
斎藤 |
いやいや、やっぱりハートでね、こう、一緒にいいものを作っていこうっていう…いやここ、笑うところじゃないですよ!感動するところ! |
青柳 |
あと、加治くんが…加治くんがいちばんカッコいいよね! |
斎藤 |
「…って言え」ってさっき…(笑) |
青柳 |
…言われました(笑) |
斎藤 |
「塁斗、何欲しい?」って(笑) |
――加治くん、好感度ダウンですね…(笑) |
斎藤 |
いや!いいですよ加治は!加治くんはうちのケンケンみたいな働きをしてくれてますね。でも青学(せいがく)はそういう人多いんですよね。ムードメーカーの集まりみたいな。ズッキーとかね。 |
青柳 |
そうそう!コニーとか。すごい話しかけてきてくれて。明るいし、面白い! |
|
斎藤 |
柳も面白いですね。奴はリョーマそのままですよね〜 |
川久保 |
柳くんは…イイ!ホントおもしろい。
|
川久保 |
あと、僕に何か質問はありますか? |
青柳 |
どうしてそんなに焼けちゃったの? |
川久保 |
えっとですね、体育… |
斎藤 |
体育!懐かしい響きだなー(笑) |
川久保 |
あと、部活がサッカー部で |
斎藤 |
あ、ホント!?じゃあサッカーやろうよ、みんなで!僕、篠ちゃんと"サッカー命同盟"組んでるんですよ。 |
川久保 |
僕、この間の山吹の時、大阪にプレステ持って行って… |
斎藤 |
マジで!?じゃあやろうよ! |
(と、サッカーゲームの話で大盛り上がりの3人) |
斎藤 |
男の子のいいところはね〜、こういう共通点があると、もう"同士"!なんですよね。
|
川久保 |
じゃあ最後に、HPを見ている方にひとこと。 |
青柳 |
期待を裏切らないように、がんばります!…ってこの間、HPに載ってたな。 |
斎藤 |
載ってたの? |
青柳 |
ケンケンが言ってた。 |
斎藤 |
パクリかよ!(笑)いや、でもやっぱりね〜、この間のジャンプの人気投票で、5位だったんですよ。忍足すごい人気なんですよ!で、今さらプレッシャーを〜、感じては…いないですけど…(笑)でもそれだけみんなに愛されてるキャラクターなんで、丁寧に演じていきたいですね。ただミュージカルって、生身の人間がやるものなので、斎藤工の体を使って表現するものなので、自分らしさも出していかないと、ミュージカルでやる意味がないと思うので…忍足と斎藤のコラボレーションをお楽しみに!(笑)といったところですね。あと、やっぱり関西弁なんですけど…大阪の方、お手柔らかに…(笑)みんな日に日にテンションが上がって、いい緊張感が高まってきていて、完成度も高くなってきてます。最高の舞台にします! |
青柳 |
します! |
川久保 |
えっとですね、やっぱり今回で3作目なんで、今まででいちばんいいミュージカルにしたいですね。で、終わったらみんなではっちゃけたい(笑) |
斎藤 |
塁斗、何か言い残した事は? |
青柳 |
あああ〜、すいませんでした… |
斎藤 |
なんかいじめたみたいじゃん!(笑) |
青柳 |
頑張ります!劇場で会いましょう! |