ミュージカル『テニスの王子様』公式サイト

みんなそのまま下の名前で呼ばれるよね。僕は尚弥です。

凌志朗です。

僕は名字から「との」って呼ばれることが多いかな。でも「殿」みたいに聞こえるから、初対面で「とのって呼んで」っていうのは申し訳なくて(笑)。

僕も「陣」なんですが、馴れてくると「じんじん」とか言われます。

尚弥は最初、今時の子ってイメージだったんだけど、部長という責任感を自覚するようになって、すごくしっかりしてきたよね。まるで人が変わったみたいに。あと、なんか……地味になった？

(笑)。

キャラクターを意識してるんだよね(笑)。急に大人になった感じ。

初対面のときは「弟」って感じだったけど、今は同じ目線でいられる。私生活も落ち着いてるよね。料理もできるし。

うちの相方は全然料理しないなあ(笑)。登野城くんのこと、もう3年くらい知ってるけど、いまだに謎めいたところがあって、そこは新渡米というキャラと似ているのかも。

アドバイスもすごくしてくれるし、頼れるお兄さんだよ。

とのくんって、初対面の印象どおりしっかりしてるし、ちょっとニヒルなところもあって、存在感がある。発する言葉に重みがあるよね。

ふとした言葉にインパクトがあるのも新渡米っぽいかも。人のことを観察して、心の中で溜めておくタイプだよね。

たまにタイミングを測りすぎて、しゃべれなくなることもあるけどね(笑)。

(笑)。

陣くんは、最初のころは「かっこいいお兄さん」という感じだっただけど、最近はかわいい一面も見えてきて、ギャップがいいよね。合宿のとき、坂道を駆け下りながら「止まらない、止まらない！」って、後ろから飛びついてきたのが、まさかの陣くんで(笑)。あのときは何も言えなかったけど「かわいいなあ」って思ってました(笑)。

そんなところで萌えてたんだ(笑)。

要所要所でけっこう萌えてます(笑)。

意外とおちゃめなところがあるんだよね。喜多も「先輩！」と寄ってくる感じがかわいいから、そこは意外とキャラに似てる。

みんなでいるとき先陣切って話してくれるし、頼れる存在なんだけど、本当にふとしたときにかわいい。

そっか、ありがとう(笑)。凌志朗は真面目な印象がずっとあるよね。でも、ふざけるときは全力でみんなを笑わせてくれて、周りの雰囲気を見て行動してくれるところは副部長っぽい。

反省会のとき、終わった瞬間に「ああ、もう真面目な顔するの疲れるわ！」って叫ぶから、みんな笑ったよね(笑)。

落ち着いてるのに、時々「そんなに身体、動く!?」ってくらいにリアクションが大きくてびっくりするよ(笑)。

リアクションは「地味」じゃないんだね。

(笑)。

同じ屋根の下で一緒に生活して、ご飯を食べて、大浴場に入って、自然と絆が深まったし、みんなで努力ができて良かったよね。

全員のすごく苦しい表情と、最高に幸せそうな顔、その両極端を見られた。みんなが一生懸命がんばってるのを見て、自然と応援したくなったし、ちょっと泣きそうになったよ。

幸せな顔はご飯を食べてるときだよね(笑)。めちゃくちゃおいしくて！

10分間縄跳びは合宿前に練習して、できるようにしていったんだけど、やっぱり本番は一度きりだから引っかかってしまう人が多い。そのなかで、地味’S(ジミーズ)の２人が達成しててすごかった！

端っこのほうで、地味にね(笑)。

(笑)。

チームでもあり、ライバルでもあって、みんなががんばってるなか、自分ひとりが手を抜く訳にはいかない。刺激し合って、お互い高めることができたと思う。

合宿で一番変化したのは尚弥だよね。一皮むけた感じ。 　

青学の手塚部長（財木）を見て、チームメイトとの接し方が分かったと言ってたよね。そういう発見ができたことも、大きかった。

青学と行けて本当に良かったよね。学べるところは学びつつ、絶対に負けないという気持ちは忘れないでいこうねと、みんなで話し合った。

夜は（壇 太一 役の）真白くんが、他の部屋で寝るはずだったのに、お菓子を持って、僕らの部屋をノックして入ってくるんだよね(笑)。

「ここで寝てもいいですか？」って、かわいいの(笑)。

へー、あんまり普段は見せない一面だね。僕らの部屋では、（千石清純 役の）桐矢が寝る前ずっとお話してた。「寝よう！」って言ってるのに(笑)。

そうそう！「男ばっかりでこうやって泊まるの、楽しいですね」とか「枕投げは……さすがにしないかあ」とか、うるさいの(笑)。

楽しそうだな(笑)。でも、桐矢は合宿ですごくがんばってて驚かされたよ。

（室町十次 役の）祐二は相変わらず、部屋でもずっと歌ってたね(笑)。トレーニング中も声を出してくれて、ストイックで上下関係を気にせずみんなのことを支えてくれた。

（亜久津 仁 役の）将大くんは夜遅くまで起きて、朝はぎりぎりまで寝てた(笑)。で、尚弥はめっちゃ早起き(笑)。

毎日6時に起きて、顔を洗って、ドライヤーかけて、着替えて、歯磨きして、6時30分くらいにもう一回寝る。

寝るんかい！(笑)

寝起きは良いけど、身支度が多いんですよ、この人。隣でにょきっと起きるから、僕もそれにつられて起こされたよ(笑)。

ダブルスの対戦相手の（菊丸英二 役の）礼生くんと（大石秀一郎 役の）隼くんは細かくアドバイスしてくれるし、ラリーの臨場感を出すために何時間も練習に付き合ってくれます。

２人はみんなのことを気にかけてくれるよね。実は僕、礼生とは幼なじみで、ずっと一緒にダンスをしてたんです。昔から、思ったことははっきり言って、ちゃんと相手に理解してもらいたいというタイプなんだよね。

それで言うと、僕はもともと（乾 貞治 役の）涼星とすごく仲が良くて、ずっと共演したかったんですよ。ただ、友達だったときと、あらためて稽古場でラケットを振っている姿を比べると全然違って「ああ、1年間やってきたんだな」と感じるし、僕もがんばらないといけないなと思います。

稽古で見習いたいなと思ったのは、（越前リョーマ 役の）一紀くん。ラケットを持つことを想定してダンベルを持ちながら筋トレをやっていて、「作品や役のことを考えながら身体作りしてるんだな」と思ったよ。今自分に足りないのは、これだなって。

僕たちも、ダブルスの対戦相手の（河村 隆 役の）広大や（不二周助 役の）優希と心置きなく意見をぶつけあってるよね。試合は本当に楽しみ。稽古中、相手と目が合うとワクワクするよ。「今、戦ってるんだな」って思う。

相手がどういう気持ちで今試合をしているか、感じられるようになってきたしね。

フォームもみんなこだわってるし、本物の試合と変わらない。本当に、ただボールがないだけなんだよね。

僕はダンスをやってきたので、意外と動ける喜多くんに注目していただきたいです。あとは新渡米先輩との関係性かな。何気ない仕草にもこだわるので、見て欲しいですね。

新渡米は何でもスマートにこなすところを、試合やダンスで表現したいと思っています。

僕たち地味’S(ジミーズ)は、息の合ったサインプレーに注目して欲しいです。試合以外のところでも、お互いをよく観察して動きを合わせたいです。

「地味」という独特の雰囲気を感じてもらえるといいよね。

あと、うちの亜久津はめちゃくちゃかっこいいです！

将大は集中してるときの目が普段と全然違うよね。いつも亜久津のことを研究してるし、見ていて「亜久津だ」と思う瞬間がめちゃくちゃ多い。

試合のときすごく迫力があって、正直「亜久津とだけは試合したくないな」と思いました (笑)。

怖さのなかにカッコよさがあるよね。ぜひ注目してください！

長く続いているテニミュという舞台に立てること、また応援してくださるお客様に感謝の気持ちを忘れずに、日々稽古に臨んでいます。素晴らしい作品をお届けしますので、ぜひ楽しみにしていてください！

山吹には新メンバー2人もいるし、新曲もあって、いろんな驚きがあると思います。すべての公演を全力で演じて、精一杯走って、ラケットを振って、僕たちの思いをお客様に伝えたいです。

8人いるからこその山吹中を見ていただきたいですし、僕らが楽しんで演じている姿を見て、みなさんにも楽しんでいただきたいです。初日が12月24日なので、素敵なクリスマス・プレゼントになればいいなと思います！

舞台は観に来てくださるお客様がいるからこそ、できるものです。そのお客様にどれだけ楽しんでもらえるか、幸せに思ってもらえるかを大切にしながら、みんなで団結しています。新たな山吹中を、ぜひ楽しみにしていてください。