ミュージカル『テニスの王子様』公式サイト

僕は「拳也」と呼ばれています。

僕は「陸くん」ですね。

「祐吾」かなあ。

僕も「海成」だから、誰もあだ名がないですね(笑)。

相方（上村）は、見た目は優しそうだし、大人しそうなんですけど、金田みたいにいきなり豹変するときがあるんですよ(笑)。

会話していて、急にテンションが変わるんだよね。

感性が普通の人と違う。しっかりしているし、お芝居や歌に関してみんなで話し合っているときには、思いもよらない意見を出してくれるから、驚かされるよ。

ダンスをやっていたから教えるのも上手いし、ダブルスとして僕のことも良く見てくれていて、焦っているときでも「大丈夫ですよ」ってニコッと笑って落ち着けてくれる。

でも、実は稽古していくうちに金田のことが分からなくなってくるときがあって。オーディションのころのほうが、第一印象でパッと演じられた気がする。今はいろいろ考えちゃって「倦怠期」って感じですね。本番までにこれを乗り越えて、またラブラブになるつもりです(笑)。

初対面のときは、肌も黒いし、ちょっと怖そうな雰囲気があって……。

でも、しゃべると方言があるから、ほっこりするんだよね(笑)。

「なまってたら言ってくれん？」って言うんだけど、「いや、もうなまってるよ」って(笑)。天然なんだよね。あと、遅刻したと思ってタクシーに飛び乗ったら違う駅に着いて、しかも9時集合なのに、時間を勘違いしていて、着いたのは6時だった話とか、衝撃的だったよ(笑)。

東京に出てきたばかりで、まだいろいろよく分かってなかったんです。

外の暗さで気づきそうなものだけどね……(笑)。

そんな一面もあるけど、合宿のときはみんなを率先して引っ張ってくれたので「ちゃんと部長だ！」と安心しました。ふわふわしているようで、やるときはやる。

男らしいところがあるんだよね。九州男児だし。

最終目標をしっかり見ていてくれるから、僕たちが考えすぎてしまうときも、豪快に答えを導いてくれる。そういうところは頼りにしてます。

初めて会ったとき、まず「体格がいいなあ」とびっくりしました(笑)。木更津は細いからどうするんだろうと思っていたら、日が経つうちに「あれ？　細くなってない？」と気づいて。

実は今、減量をがんばっているんですよ。稽古でもラリーとか、運動量の多い日はサウナスーツを着てやると決めています。

あとは、みんながうるさいときに、ちゃんと注意してくれるよね。周りのことも見てくれている。

普段からすごく真面目でストイックだよね。ダンスもなんかできちゃうしさぁ……。

その言い方(笑)。でも、みんなのことを見て、バランスを取れたらいいなとは思っています。

初対面から「できるお兄さんオーラ」がありました。調べてみたらこれまで一癖も二癖もある役を演じてきたことが分かって、どんな柳沢をやってくれるのか楽しみになりました。

柳沢が陸くんで良かったよね。他のみんなを時には締めてくれる感じ。

経験豊富だし、いろいろ話してくれるから勉強になる。

ありがとう。でも、しっかりしてるのは僕より（野村役の佐川）大樹くんだよ。

柳沢とノムタクという、おちゃらけてそうなキャラを演じる2人が実はしっかりしてる(笑)。でも、海成とはまた違った意味で、突発的なことをするときがあるよね。屋外での撮影のとき「陸くんも入る？」って日傘を差し出したら、「あっりがとぉおおおーーーぅ!!!」って、めちゃくちゃテンション高い返事が返ってきてびっくりした(笑)。

そんなこと言ってた？　たまにパーッと発散したくなるんですよ(笑)。

周りが天然ばかりだからね(笑)。

「あれがなかったら今の自分たちはいなかったな」と思うくらい貴重な経験をさせてもらったし、本当にテニスを体験することで、自分の身体に足りないものは何か教えてもらいました。でも、まあ大変だったよね(笑)。

（うなずく）

天国が3回くらい見えたし、ボールを打つときに酔拳みたいになったりして(笑)。でも、1人じゃ絶対に乗り切れなかったね。体力は、祐吾がダントツだった。

でも、青学さんとの差を思い知らされました。練習でヘトヘトになったあとに、エアラリーをしたら（菊丸役の）礼生くんが側宙を軽々と決めて。「すごい！」とも思ったし、生半可な努力では追いつけないだろうなと焦りました。

今まで筋肉痛になったら1週間は動けなかったけど、甘えなければ意外にできるんだな、と学びました(笑)。あとは、キャラを意識しながら本当に部活みたいなトレーニングをすることで、稽古だけでは掴めないものが見えてきた気がします。あとは祐吾さんが泣きました。「全然できてなくて悔しいです」って。

それ言っちゃうの?　だって、青学との勝負で聖ルドルフが負けてしまったのが悔しくて……。

負けず嫌いなんだよね(笑)。

そのあとミーティングがあるのに祐吾が帰ってこないから、「もしかしてトイレで泣いてるんじゃない？」「やばい!!」って、みんなで慌てて探したら、1人でのんびりお風呂に入ってた(笑)。

だって、集まるなんて聞いてなかったんだもん(笑)。

携帯にメッセージを送っても返事来ないし心配していたら、エレベーターからひょろ〜っと出てきて「おお、みんな揃ってどうした？」って。あのときは本当にびっくりしたよ(笑)。

やっぱり僕は木更津らしいキレイなダンスをしたいです。無駄のないテニスをする人だから、ダンスにもそういうところが出るように。

無駄のないテニス〜♪

えっ!? 急にどうした？

いや、白石の曲を思い出しちゃって(笑)。

(笑)。

特にラリーって、経験もそうですけど、役者としての自信が出ると思うから、もっと追求していきたいです。向こうのダブルス（桃城・海堂）は俺たちのこと眼中に入っていないけど、だからこそ対照的なダブルスとして見せたい。

そうだね。聖ルドルフは観月のシナリオというものがまずあって、それに従えば負けることはないと思っているから、みんな余裕があるはず。それが、だんだん崩されていくときの感情の移り変わりを見てもらえたらいいなと思います。

僕たちも相手が黄金（ゴールデン）ペアなので、強敵ですよ。動きも綺麗だし、間の作り方も上手い。すごいなと思うところばかりです。でも、僕たちは勝ちにいかないといけないから、ダブルスで話し合って、試合の流れを作っていきたいです。

僕たちの試合は、感情の起伏が激しいよね。余裕と焦りの波がすごくあるので、そこをお客様にも感じていただけたら良いなと思います。やっぱり最初の試合だし、後半のシングルスのキャラが濃いので、気持ちの面で見せていきたいです。

今回、テニミュに初めてノムタクが出るということで、それだけで3rdシーズンの聖ルドルフ公演に新しい風が吹いていると思います。役と本人との性格が正反対のキャストが多いからこそ、舞台上ではキャラになりきれるよう、みんなで一丸となって演じたいです。

3rdシーズンは、1stと2ndの良いところ取りの演出になっていると思うし、今回からの新曲もあります。ダンスもアップデートされていると思うので、楽しみにしていてください。

聖ルドルフの2年生のうち、裕太は「俺は1人でやるぜ！」という感じなので、金田は唯一の後輩らしいキャラとして存在感を出していきたいです。ぐんぐん引っ張っていく赤澤部長と、それについていく金田のコンビに注目してください。

僕はテニスもダンスもこれまで経験がなかったし、お芝居をするのも初めて。だからこそ、すべて本気でぶつかっていかなくてはいけないなと思っています。その情熱を、熱量を、お客様にも観ていただきたいと思っています。44公演、どの公演も楽しんでいただけるよう、1つ1つにみんな全力で打ち込んでいきますので、楽しみにしていてください！