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座談会 vol.1

青学(せいがく)①

皆さんの呼び名を教えてください。

: 僕は「仁愛（にちか）」ですね。珍しい名前なので、そのまま呼ばれることが多いです。

: たまに「にっちゃん」って呼ぶけどね(笑)。

: 僕は一周回って「宇野さん」があだ名みたいになってます。SNSで（8代目の手塚国光役）財木さんに「宇野ぴっぴ」ってつけてもらって、お見送りの時に呼んでもらったんですけど、まだどう反応していいかわからなくて……。

: 「将さん」「将くん」、あと（黒羽春風役陽向）謙斗が唯一「将ちゃん」って呼ぶね。

: 僕は全員から「眞太」って呼ばれます。

キャラクターを演じるうえで大事にしたいのはどんなところですか？

: 僕は「強そうな感じ」が大事だなと改めて思っています。みんなと比べると背が低いぶん、強いオーラを出して、迫力を感じてもらいたいです。お披露目イベント（テニミュサポーターズクラブプレミアムパーティー vol.11）でお客様の前に立ったときは「まだまだだな」って思ったので……。

: 自分で言っちゃう？　うまいね(笑)。

: (笑)。

: （8代目の越前リョーマ役）古田さんからは、「体力つけるのがんばって」と言っていただいて、稽古でそれを実感しています。生意気さももっと勉強しないと。

: でも、仁愛は芝居になるとスイッチが入るよね。目を見たときに「越前だな」ってわかるから、こちらも手塚でいやすいよ。

: 稽古中もひとりで帽子を深めにかぶってクールでいたりして、すごいなと思う。

: あと、仁愛は優しいから人の話をちゃんと聞いてくれるんだけど「へ〜」って相槌がなんかリョーマっぽくなってきた！　最初はシャイだったけどタメ口にもなってきたし、どんどん距離が近づいているのを感じるよ。

宇野くんはどうですか？

: 手塚は全キャラクターの中でも「こうあるべき」というルールがすごく明確にあると思う。それを守ったうえで、手塚という人間に寄り添いたいです。お披露目イベントのときとにかく必死で、終わったあとは抜け殻になりました(笑)。

: やばかったよね。

: でも、それだけ手塚という人間を演じる責任が、誰よりも重いこともあらためて実感できたんです。手塚は最強の男だから、歌も芝居もテニスも圧倒的に上手くないと、みんなついてきてくれない。

: 宇野さんは手塚として、稽古場ではどんなときでも凛としているよね。僕も乾として、3年生の落ち着きを意識して、もともと持っている子供っぽさを封印して乾でいようとしているけど、宇野さんも同じようにしていると思う……俺、今いいこと言ったよね？

: けっこう自画自賛が得意だよね(笑)。

: 心の中では熱いことを考えてるタイプなんだよ(笑)。

: 僕はトリオとして、お芝居中に3人でひそひそ話したりする場面があるんだけど、そういうときに宇野さんにギロッとにらまれると「部長だ！」って思う、存在感がすごくあります。

: 芝居の時は本当に安心感があるよね。目が合うとついお辞儀したくなっちゃうくらい、キリッとしてるし、強さを感じます。

加藤くんは？

: 乾はデータを常に収集している、そのストイックさを大事にしたいです。クールなようで、少し抜けてる。そのちょっとヘンなところも追求したくて。たまに失敗して「今、電信柱の陰からのぞいてるみたいになってるからヤメて」と怒られたりもするんですけど (笑)。

: 将くんは、歌をすごくがんばってるよね。

: そうそう、努力家なんだよね。不器用なんだけど必死にやろうとしてる。空気を読めないこともあるけど、それが青学というチームの救いになることが多くて。みんながピリピリしている時でも、将の真面目なんだけどどこかヘンな突き抜け方を見て「ま、いいか。がんばろう」という気持ちになれる(笑)。

: みんな、呆れてるだけじゃないの？(笑)

: (笑)。

: 他のキャラとも協力して、乾らしさを出そうとしてるよね。本当にチームに欠かせない存在なんだなと思います。

相馬くんはどうでしょうか。

: 堀尾といえば元気で、ちょっと憎たらしいところもあって……と、最初は自分のことだけ考えてたんだけど、だんだん周りのキャラがいるから、堀尾は堀尾でいられるんだなと思うようになってきて。3人で1つのトリオを大事にしなきゃと実感しているところです。

: ポテンシャルもすごくあるし、稽古を楽しんでいるよね。

: 眞太は控えめな性格だけど、トリオのなかで一番焦っていたよね。もっとトリオが目立っていかないと、試合を盛り上げられない、と。

: 合宿の最初のほうで、キャラクターでボールを打ち返す練習をしたとき、誰よりも早く堀尾になってて、すごいと思った。テニス経験者なのに、できないふりもできていて「引き出しが多いな」と驚いたよ。普段は無邪気なトリオのみんなが、真剣な顔をして話し合っているのを見ると「僕もがんばらないと」と思います。

他にも、合宿のエピソードはありますか？

: やっぱり大変でした。みんな余裕そうで、疲れてるのは自分だけなのかなって思うくらい、終わった後テンションが高くてびっくりしました。

: あっという間だったから、次の日に筋肉痛はすごいんだけど「足りないな……」と思ったよ。一週間くらいやりたかったな。

: そうそう。もう少し余裕のあるスケジュールで、もっと長くやりたかったよね。

: おかしいよ、この2人！　僕はこの合宿で生き延びられるのか……という戦いをひとりでしていました(笑)。でも、これに食らいついていかないといけないなと思って必死でした。

: この4人はテニス経験者なんだけど、ボールが飛んでくるところを予想して動いても、絶対に裏をかかれるんだよね。

: そうそう。普段はクールで「何でもできますよ」って感じの宇野さんが、トップバッターでもう血反吐をはくようにネットに倒れ込んでいて……（大石秀一郎役松村）優が「宇野さんのあんな姿、見たくなかった……」と言っていて(笑)。

: うん、人生初ってくらいボロボロになったね。

: すべてがキツすぎて、もう覚えてないくらい(笑)。でも夜はみんなで泊まって楽しかったよね。なぜか青学は狭い部屋にぎゅーっと詰め込まれてたりして(笑)。仲が深まったと思います。

最後に、お客様にメッセージをお願いします。

: リョーマらしい生意気さと強さを学んで、注目していただけるよう努力したいです。僕たち青学はチームとして、六角にはテニスでも一体感でも負けないよう、力を合わせていきます！

: 乾は試合がないけれど、解説シーンがたくさんあります。乾の台詞は大事なものしかないので、情報をきちんとお客様に伝えつつ、乾というキャラクターの面白さを感じていただきたいです。

: トリオが3人一緒にいるときの、中1らしい元気の良さを見ていただきたいです。お客様に一番距離が近い存在として親近感を持っていただけるように、漫画のコマとコマのあいだを3人で想像しながら、仲の良いトリオを作っていきたいと思っています。

: 手塚は今回、出番は少ないですが、そのなかでも部長らしい威厳を感じていただきたいです。今回、六角には新キャラの首藤が出てきて、ミュージカルならではの要素を見ていただけると思います。僕たちの新しい六角公演を作っていきますので、よろしくお願いします。

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