クローズ・アップ

座談会 vol.1

青学(せいがく)チーム①

皆さんのあだ名を教えてください。

古田
呼ばれ方は「一紀」ですね。
財木
あだ名は「ざいっきー」か「琢磨」、それか「財木くん」かな。
古田
僕は財木くんって呼んでますね。「財木」って名前、めずらしくておもしろいから使っていきたくて(笑)。
財木
おもしろい!?
神里
僕は「優希」か「優希くん」って呼ばれるなー。(乾役の田中)涼星や(河村役の滝川)広大は「ゆうちゃん」って言ってるけど。
志茂
「星哉」とか「星哉くん」、「せいやん」とか呼ばれます。
財木
僕は「志茂星哉」ってフルネームで呼ぶなあ(笑)。

役に決まったときはどんな感じでしたか?

財木
僕は電話で結果を聞いたら、ボーっとしてしまって。周りから「どうしたの?」と心配されるけど、誰にも言えなくて。
志茂
僕は電話がかかってきたとき、一回、外に出て、嬉しくてずっとニヤニヤしちゃいました(笑)。
財木
外でニヤニヤしてたの? 怪しい人だよ(笑)。
志茂
そこまで言う!?(笑) でも、そのくらい嬉しかったんです。
神里
僕はちょうど事務所のマネージャーさんといたので、直接聞きました。最初は嬉しいというよりも、実感が湧かなくて、ざいっきーみたいにずっとぼーっとしてましたね。数日間、なんだか夢の中にいるみたいでした。
古田
僕はなかなか結果が来なかったので、自分から何度も「どうなりましたか?」と訊いていました。途中経過を3回くらい教えてもらって。それで、最後に「受かったよ」という電話が来たときは、ほっとしましたね。ドキドキしている期間が長かったので。
財木
そんなに気になったの?
古田
うん、気になって仕方がなくて。手応えがあったとか、そういうことではなくて、どうしてもリョーマをやりたかったんです。

初めてキャラクターになったときの気持ちは?

神里
青学ジャージを着られたときは、やっぱりテンションが上がりましたね。「あの不二になれた!」って。
志茂
堀尾って眉毛がつながっていますが、あれ自分で生やすのかな、と思っていて(笑)。
財木
え!? 無理やろ(笑)。
古田
普段からつながってたらきついよ。
志茂
どうしようと思っていたら、撮影ではメイクさんが描いてくれたので「良かったー」とホッとしました(笑)。
財木
僕は、まず「自分じゃないな」と思いましたね。手塚になっているんだけど、鏡を見て嬉しくてヘラヘラしているから「誰?」みたいな感じになっていて(笑)。まだ見慣れないので、伊達眼鏡を買って普段から時々かけるようにしています。
古田
僕は「やっとここまで来れた」と思いました。念願の青学ジャージをようやく着られた嬉しさをすごく感じて。いざ着てみたら、思ったよりしっくりきましたね。

それぞれの第一印象はどんな感じでしたか?

財木
一紀は合宿のとき、とにかくうるさかったよね。部屋が一緒だったんですが、上のベッドでずっとしゃべっていて……僕、寝たいのに(笑)。「お願いだから、寝ようや」という感じで。
志茂
怖い話をずっとしてたよね。シューティ(桃城役の眞嶋秀斗)が超こわがりだからって。
財木
部屋のお風呂に入っているときも「ねえ、誰かいる? いま怖いテレビつけたままだよねえ?」と、何度も訊いてきたよね(笑)。
志茂
隣の部屋から(菊丸役の本田)礼生さんがやってきて、みんなで「この部屋、(オバケが)いるよね」なんて話をしてビビらせたら「やめてー!」って(笑)。
古田
かわいすぎる(笑)。
財木
でも、一紀は練習のときはすごくキャラを意識してやっているんだな、というのが伝わってきました。ラケットを打つフォームとか、黙々と練習していた。
古田
声を出して練習することもできるけど、リョーマなら他の人を見て「がんばれー!」とか言ったりしないよな、と思って。その反動で、夜はおしゃべりに……(笑)。
普段から、日替わりなんですよね。しゃべるときはすごくしゃべるし、しゃべらないときは全然しゃべらない。
神里
ミステリアスだよね。クールだけど、ふいにふざけてきたりする。
志茂
稽古が始まるとオフとオンがはっきりしていて、周りを見て注意もしてくれる。すごい人だなと思いました。

財木くんの印象は?

神里
真面目だよね。
古田
一生懸命だなと思うけど、不器用だよね(笑)。合宿のときも、涙をポロリと……。
財木
いや、してない、してないって!
志茂
合宿の1日目が終わったあとの反省会のときですよね。
神里
真っ赤になって頬がピクピクしてたよね。九州男児なので、表には出さないけど内面は熱いんだろうなと思いました。それまでは、みんなどこかフワフワしていたんだけど、合宿で急に危機感を覚え始めて。
財木
くやしかったんだよ。もっとできるはず、もっとちゃんとやらなくちゃと思って。だから、その夜はしっかり寝て次の日に備えたかったのに、一紀がうるさくて……(笑)。
古田
でも、その後の縄跳びのときに、見るからにもう限界という感じなのに、歯をくいしばってねばっていたよね。自分としてというよりは、手塚という立場としてがんばっているんだなという印象がありました。
財木
それは意識していましたね。いつもは周りの人には、第一印象は「しゃべらなさそう」とか「こわい」と言われるんだけど……。
古田神里志茂
こわかったー!
志茂
でも、親しくなってくるとすごくしゃべりやすいです。
神里
責任感もあるんじゃない?
財木

たしかに、中学高校とバスケ部だったのですが、どんなときも責任はすごく感じますね。

神里くんは?

古田
見た目から、すごく優等生なのかと思った。歌やダンスが上手いし。
神里
一紀のほうが上手いじゃない。すごくアドバイスをくれるから、助かっています。音が外れているときとか、声が小さいとき、はっきり言ってくれる。
財木
最初から、声も落ち着いているし、おしゃれだし、不二に近い印象でした。
志茂
どういう人なのか、一番謎でした。でも、合宿では一生懸命がんばっていて、まっすぐな人なんだなと思いました。
神里
とにかく必死だったからね。一紀のように、キャラとしてやる余裕なんてなくて、トレーニングすること自体に集中していました。体力がまだないんですよね。
古田
でも、それを補おうとしてがんばっている。
財木
一度、練習しているとき「走れ!」と怒ったことがあったよね。
神里
はい、怒られました……。
財木
やっぱり部長として、締めるところは締めないと、と思って。普段は一緒にいるとしゃべりやすくて、かなりふざけるタイプだよね。意外とおもしろい人なんだと思いました。

志茂くんは?

神里
しっかりしてますね。大人っぽい。
財木
星哉も、合宿のときずーっと一紀としゃべっていた。
古田
こわい話が得意なんだよね。
志茂
桃ちゃん先輩(眞嶋)に話したら、めっちゃこわがってくれました(笑)。
神里
テンションが高いところで一定しているよね。つねに笑っていて、その笑顔がかわいいです。
財木
あと、礼儀正しい。僕にとっては、すごくポイントが高いところです。
志茂
自分でも、普段から堀尾と似てるな、と思います。ボケるほうだから、うるさいと言われることはありますね。でも、抑えるところはきちんと抑えるので……。
財木
合宿中もそうだったけど、練習中も、 一人で黙々とストイックにやっているときもあるよね。
神里
え、そんなに!?
志茂
やるときは、やるタイプなんです(笑)。
財木
たしかに、トリオの3人のなかで、一番まとめてるのは星哉だよね。

青学チームはいま、どんな雰囲気ですか?

古田
みんな真面目だよね。
財木
不動峰は部長を中心に一体感がかなりあるよね。(橘役の青木)空夢がすごく落ち着いているので、良い感じにまとまっている。青学はみんな仲が良いけど、どちらかというとグループがいくつかに分かれている感じがする。
神里
青学はもともとシングルスプレイヤーが多いので、それはそれでカラーなのかなとは思いますけどね。いざとなったら、ざいっきーがまとめてくれるし。
財木
最後はやっぱり、ね。そこは心がけています。ダンスは一紀と、(菊丸役の本田)礼生がすごいよね。
志茂
あと(カツオ役の晒科)新も!
神里
シューティ(桃城役の眞嶋秀斗)も上手いよね。全部の平均値が高い。すごく真面目だし、ストイック。
歌はやっぱり一紀かな。(海堂役の佐奈)宏紀も歌では中心になっていますね。
財木
今はまだ、歌の稽古が中心だから、お芝居はこれからの課題です。
古田
お芝居って、どうなんだろうね。みんなでやるものなのか、個人が突き詰めていくべきなのか。役に対する思いというのは自分自身のものだから、まずは自分のイメージするものが、できるようにならないとね。
財木
そうだね。

稽古に小越さんが来られたそうですが、どんな感じでしたか?

古田
実は、そのときはあまり話せなかったのですが、その前に「コンサート Dream Live 2014」を観に行ったときに、たくさん話させてもらいました。お互いに洋服が好きなので、その話をしたり……系統は一緒なのに、全部ワンランク上で、すごいんですよ(笑)。それに、すごく落ち着きがあるんですよね。ものすごくガン見していたら「なんでそんなに見てるの?」と訊かれて、「リョーマらしさをもらおうと思って!」と答えたら、手のひらで自分からこちらに扇いでくれて、リョーマ成分を分けてくれました(笑)。以前から、ずっとテニミュのDVDで観てきた方なので、なんだか雲の上の人と会えたような感覚でした。

では、青学はどういうチームを目指したいですか?

古田
もっとメリハリが必要だと思う。一生懸命なんだけど、それゆえに冷静さを欠いてしまうことがあるから、みんなもっと周りを見られるようになったら、シャキッとした練習ができるんじゃないかな。
財木
焦っているところがあるからね。思ったようにできなくて、もっとしっかりしないと置いていかれると思って、周りが見えなくなっているかも。
神里
ちょうど昨日、一紀が中心となってそういう反省会をしたんだよね。稽古が終わったあとも、みんなで連絡を取りあって。
財木
一紀みたいに、言いにくいことでも、気づいたことはみんなに注意できるようになれば、もっと良いチームになっていけそうだよね。不動峰に負けないような、強いチームになりたいから。
神里
これからいろんなチームがやってくるけど、「青学はやっぱり違うよね」と言われるようになりたい。心・技・体すべてにおいて、他の学校を上回りたいから。
志茂
トリオは稽古中できついときでも、声を出して応援できる環境を作っていけたらいいなと思っています。本番でも、レギュラーのみんなをきちんと応援できるように。
財木
合宿のときから、トリオだけで別に集まって話し合いしていたよね。
古田
してた、してた! みんなに見えない場所でね。
神里
見えないところでやるなんて、かっこいいなあ!
志茂
えへへ(笑)。

では、最後に公演を楽しみにしているお客様に一言お願いします。

志茂
僕は大きなリアクションや、ダンスなど、動きに注目していただきたいです。僕たちトリオ3人の応援で青学を盛り上げていきたいので、皆さんも一緒に青学を応援しましょう!
神里
いよいよ3rdシーズンが始まります。僕も初舞台なのですが、自分たちにしかできない新鮮なテニミュ、新鮮な不二周助を目指していきたいと思っています。そのうえでチームに刺激を与えられて、観に来てくださるお客様に楽しんでいただければ幸いです。
財木
手塚としては、まだまだだと思います。でも、原作を読み込んで、もっと台詞にも重みがでるように、一歩ずつでも手塚に近づけていきたいと思っています。僕も初舞台なのですが、青学みんなで一丸となってがんばっていきますので、歌やダンス、テニス、演技、すべてに注目してください。
古田
僕はリョーマらしいダンス、リョーマらしい歌、何事においてもその「らしさ」を追求していければと思っています。絶対に良い公演にするので、ぜひ観に来てください!