クローズ・アップ

座談会 vol.5

不動峰(ふどうみね)チーム②

皆さんの呼び名を教えてください。

健人
僕は「健人」か「ケン」ですね。
伊崎
シンプルだね。僕は「リュウ」「龍次」「龍ちゃん」「龍さん」……いろいろだなあ。(河村役の滝川)広大からは「ザッキー」と呼ばれます。昔からのあだ名なんですよね。
中村
僕は「太郎ちゃん」が多いかな。昔からなぜか「ちゃん」付けされます(笑)。
諒太郎
僕は「諒太郎」ですね。なぜか太郎ちゃんからだけ「諒さん」と呼ばれるけど(笑)。
中村
ダブルスを組んでいるから特別に、というのもあるけど、不動峰の中で一番、落ち着いてるイメージがあるから「さん」付けにしちゃうんだよね。
諒太郎
じゃあ僕も「太郎さん」って呼ぼうか?
中村
それはやめて(笑)。

役に決まったときは、どう思いましたか?

伊崎
オーディションで「神尾をやってください」と言われたときに、「めっちゃやりたい!」と思って、すごく気合いを入れて台詞を読んだんです。それで決まったので、すごく嬉しかったですね。一週間は引きずるくらい(笑)。
健人
引きずったの!?(笑)
伊崎
いや、何かヘコむことがあるたびに「神尾役に決まったんだ!」ということを思い出しては、テンションを上げていたんだよ(笑)。
健人
僕も、原作のなかで伊武のミステリアスな雰囲気がもともと好きで、全力でぼやいたので、決まったときは「やった!」と思いましたね。これまでやったことがないような役なので、「どうなるんだろう?」というワクワク感と緊張感もありつつ、すごく嬉しかった。
諒太郎
オーディションの結果を知らせる電話がかかってきたとき、家にいたのですが「よっしゃーーー!」とベッドのなかで魚のように飛び跳ねました(笑)。でも、その喜びの波が一旦引いていったあとは、気が引き締まりましたね。
伊崎
ちなみに、どのくらい飛び跳ねてたの?
諒太郎
一週間くらいでしょうか(笑)。
健人
なんか、いつもコメントが落ち着いてるよね。淡々としているというか。
中村
だから「諒さん」なんだよ(笑)。
諒太郎
じゃあ、もういいよ「諒さん」で(笑)。
中村
僕はオーディションが進んでいくにつれて「自分が一番、石田 鉄を研究している」という自信が持てるようになっていたので、決まったときは一安心という感じでしたね。ただ、これまで事務所の先輩がたくさんテニミュに出ていて、歴史と重みのある作品だということは分かっていたので、嬉しさだけでなく「がんばらないとな」というプレッシャーも大きかったです。

初めてキャラクターになったときはどう思いましたか?

伊崎
ジャージを着ることができたのが嬉しかったよね。
諒太郎
ジャージはやっぱり特別だよね……あの袖を通す瞬間!
中村
僕はタオルを巻いたときが「これぞ石田 鉄だ!」という感じで、嬉しかったな。
健人
鏡を見たときは「自分じゃないみたい!」とびっくりしました。あと、髪の毛が長くてサラサラなので口に入っちゃって「伊武くんはどうしてるんだろう?」と思いました(笑)。
伊崎
それまでは「受かった」という高揚感でいっぱいだったけど、ジャージを羽織ってやっと「あ、始まるんだ」と実感が湧いたよね。撮影スタジオでは、過去の公演のDVDがずっとかかっているのですが「ここに出るんだな」と思ったとき、一本道が見えたような気持ちになりました。
中村
今思うと、中身がまだ伴っていなくてフワフワしていたんだけど、それでもやっぱり公演に向けてすごく気合いが入ったよね。

それぞれの第一印象はどんな感じでしたか? まずは、健人くんから。

伊崎
僕はキャラ撮影のとき、最初に会ったのが健人だったんです。僕がスタジオに着いたときにはもう衣裳も着てメイクも終わっていて、見た目は伊武なのに、めちゃくちゃにこやかだった(笑)。
健人
仲間に会えて、嬉しかったんだよ(笑)。
伊崎
そうそう。「仲間だ〜!」って言ってくれたのがこちらも嬉しくて、すぐに打ち解けられたよね。
中村
初対面のときから「絶対に優しい人だろうな」と思ったなあ。顔合わせのあと不動峰メンバーでご飯を食べたんだけど、みんな何を話したらいいか分からなくて「絵しりとり」をしたりしていて(笑)。そのなかでも健人くんは、初対面だとは思えないくらい壁がなかったよね。
諒太郎
僕も、初めて2人でご飯に誘ってくれたのは健人だったな。前から仲が良かったみたいに声かけてくれて、嬉しかった。
伊崎
どちらかといえば人見知りの僕だけど、付き合っていくうちに「安心して自分を出せる人だな」と思ったよ。

伊崎くんの第一印象は?

中村
神尾! 出会ったときもうすでに神尾だったよ(笑)。
健人
関西出身同士だったから、最初からノリが合って、すごくしゃべりやすかったです。
伊崎
お互いにシンパシーを感じたよね。
健人
だから初めて会ったとき笑顔だったのかな? スタジオの扉を開けた瞬間から、もう笑顔だったもんね(笑)。
諒太郎
僕は、実は少し前から知り合いだったんです。お互い、役者を目指すうえで歩んできた道が似ていたりして、共通の話題で盛り上がれたよね。あとは、笑顔がいつも素敵(笑)。
伊崎
すっごい嬉しいなー!(笑)
中村
性格もかわいいよね。龍くんを見てると「がんばろう」という気持ちになるよ。
健人
みんなで踊ったダンスを動画に撮って見直すと、龍くんがすごく一生懸命なんだよね。フットワークが軽いし、まさに神尾だよ。だいたい赤い服を着ているから、すごく目立つし(笑)。
諒太郎
フレンドリーなんだけど「親しき仲にも礼儀あり」なところが、僕にとってはすごく好印象です。

中村くんは?

伊崎
最初に会ったときと一番印象が変わったかな。
健人
そうそう! 初対面のときは緊張していたのか、すごく静かだったよね。でも、今ではこんな感じで、すっごく明るいし、すっごくよくしゃべる(笑)。ギャップがすごい。
諒太郎
底抜けに明るくて、みんなのムードメーカーだよね。
伊崎
いつ会っても明るいよね。合宿のときは、「運動神経がいいな〜」と思ったよ。みんなが疲れているときでも、声を出して「がんばっていこうよ!」と励ましてくれたのが印象に残っています。
中村
超恥ずかしいな(笑)。
僕はただ「楽しみたいな」という思いしかないんです。苦しいこともあるだろうけど、がんばりたいなという気持ちしかなくて。不動峰の一員になってからは、久しぶりに部活をやっているような感じですごく楽しいし、今この時間がすごく幸せなんです。

諒太郎くんはどうでしょうか?

伊崎
何しろ社交的だよね。最初からたくさん話しかけてくれたし、話しやすい。何を話しても真剣に聞いてくれるし、常に周りを見ていてくれている。
健人
知識が豊富なんだよね。だから話していて面白いし、相談もしやすい。
伊崎
適切なアドバイスをくれるし、一番相談しやすいかもしれない。
中村
「やらなくちゃいけないこと」がちゃんと分かってる人という気がするな。チームにとってのこともそうだし、たぶん自分のことを自分で一番よく分かってる人なんじゃないかな。
諒太郎
ふふふ(笑)。
中村
だって、諒さんってほんとにすごいんだもん! どんなときでも、やるべきことを率先してやってるんだよ。
伊崎
あと「ここは違う」とか、必要なことはビシッと言ってくれるよね。すごくありがたいです。
健人
そんなふうに、いつもはすごく落ち着いてるんだけど、実ははしゃぐときははしゃぐよね。
伊崎
そうそう。カラオケでは一番難しい歌を歌うんだよね(笑)。ものすごいラップとかシャウトとか入った曲とか、洋楽も歌えるし、すごく上手いんだけど、普段とのギャップがあってびっくりしたよ(笑)。

では、これから不動峰をどんなチームにしていきたいですか?

伊崎
今の不動峰は(橘役の青木)空夢がまとめてくれてるよね。青学のほうは財木くんががんばってるし、やっぱり部長を中心としたチームになっている。チーム内の役割分担も決まってきたよね。
諒太郎
やっぱり、ムードメーカーは太郎ちゃん。
伊崎
そうだね。不動峰だけじゃなく、青学の人とも一番よくしゃべっているし、カンパニー全体のムードメーカーという感じ。
健人
マチャさん(内村役の高根)は癒し系キャラだよね。
中村
ほんとかわいい、抱きしめたくなる!
伊崎
一緒にいるだけで笑えるし、ほんわかするよね。あと、ダンスでは断トツでみんなを引っ張っていってくれる。諒太郎は音も取れるし、芝居もすごい。
諒太郎
いや、まだまだです……。
伊崎
健人はダンスと、あと冷静にみんなを見ている感じかな。
諒太郎
すごくバランスが良くて、チームが一丸となって公演に向かっていっているよね。みんなで同じ方向を見ているのをすごく実感します。
中村
青学の人にも「不動峰はすごく仲が良いよね」と言われるよね。
健人
結構、みんなで集まっているもんね。稽古がなくても、個々でも集まっているし、不動峰みんなでも集まっている。そこで、まさに「これからの不動峰をどうしていきたいか」という思いをお互いぶつけあって、それでより絆が深まって、今に至っている。誰が言い始めたとかではなくて、自然とそんな雰囲気になっていたよね。
伊崎
そうそう。すでに結束力はすごく高まっているので、個々の力をさらに上げていければいいね。
健人
それで、お互いの得手不得手をサポートしていけるようになりたいね。
中村
まだまだだけど、「歴代の不動峰で一番良かったね」と言ってもらえるチームにしたいよね。最初からみんなでそう話していたし、今もみんな心の中で変わらず思っているはず。やっぱりみんなで超えたいからね、偉大な先輩達を。

では、最後に公演を楽しみにしているお客様に一言お願いします。

諒太郎
やっぱり不動峰は、闘志むき出しなカラーで勝負していきたいと思っています。荒削りでも、気持ちの面を見ていただきたい。最高の不動峰を絶対にお見せしますので、期待していてください! 本当にがんばります!
中村
石田 鉄はすごく力強くて、必死に頑張っているところが魅力なので、これからそんな鉄くんと手を取りあって、相談しながらがんばっていきたいと思っています。今まで繋いできてもらったバトンをしっかり受け取って、僕たちなりの武器で3rdシーズンを絶対に盛り上げていきますので、よろしくお願いします!
伊崎
神尾アキラは、やっぱり舞台上でも一番よく動くキャラクターですよね。だから、やはり疾走感は大事にしたいです。あとは神尾らしい、純粋さからくる生意気さのようなものを表現していきたいと思っていますので、ぜひ注目してください。全公演、リズムに乗るぜ!
健人
僕は、ダンス、芝居も含めて、伊武深司としての見せ方にこだわっていきたいです。青学・不動峰合わせて19人、1人1人が緊張感を持って3rdシーズンのスタートを切ろうとしています。みんな自分の役と真剣に向き合って、団結しながら、本番に向けて素晴らしい作品を創っていますので、ぜひ楽しみにしていてください。劇場でお待ちしております!