クローズ・アップ

座談会 vol.4

不動峰(ふどうみね)チーム①

皆さんの呼び名を教えてください。

青木
名前が珍しいみたいで、だいたいみんな「空夢」と呼びますね。
高根
みんなから「マチャ」と呼ばれます。昔からずっと同じあだ名です。
小林
僕は「コバタツ」です。チームのみんなからは「タツ」と呼ばれますね。

役に決まったときは、どう思いましたか?

青木
僕は部長だし、もともと原作を読んでいて「橘ってカッコいいな」と思っていたので、すごく嬉しかったです。まずは「あ、髪を短く切らなきゃ」と思いました。
高根
オーディションには「絶対に自分が内村だ!」というつもりで臨んでいたので、その強い思いがかなってすごく嬉しかったですね。メールで知らせをもらった瞬間は「うわー!」とテンションが上がりました。本当に光栄です。
小林
僕は正直、驚きました。森 辰徳のことを調べていたら、性格が自分に似てるなと思ったんです。自分で言うのもなんですが、周りというか、状況をよく見ているところが……。
青木
それは、すごく実感するよ。いつもチームのことをよく見てくれていて、本当に助かっています。

初めてキャラクターになったときはどう思いましたか?

青木
撮った写真を見せてもらったとき「自分じゃないみたい!」と驚きましたね。メイクもしっかりしてもらったし、ジャージも着させてもらって、まだまだ完璧とは言えないんですが「これはもう僕ではなくて橘なんだな」と思いました。
小林
部長は最初から良い意味でどっしりしていたので「橘さんだな」と感じたよ。僕もキャラクターに近づけたのを実感して……ちょっと自分に惚れました(笑)。
青木
え!? そこまで?(笑)
小林
はい、ちょっと言い過ぎました(笑)。
高根
でも、僕もそこで「これから内村という役をやっていくんだな」という実感が持てました。あとはジャージの重みをすごく感じましたね。撮影のときに着させてもらったのが、2ndシーズンで内村役をやっていた(加藤)真央くんのジャージで、スタッフさんから「代々こうやって受け継いでいくんだよ」とうかがって、「うわー、責任重大だ!」と思いました。

それぞれの第一印象はどんな感じでしたか? まずは、青木くんから。

高根
誠実で、真面目で、スポーツマンだなと思いました。実際、サッカーを長いことやっていたそうだし、クラス委員長もやっていたらしくて、やっぱり「しっかりしてる」という印象って、すぐ伝わるんだなと思いました(笑)。
青木
いや、小4から高3まで、サッカーしかやってなかっただけだよ。
高根
1つのことに打ち込んでいたんだよね。その真面目さが橘さんにぴったりだと思った。
小林
初対面のときは、身長もあるしガタイもいいので「かっこいい人が来た!」と、圧倒されました。でも、よく知り合ってみると、意外と天然 (笑)。
青木
それ、最近よく言われるけど、どうかなあ。「変な人だね」とは学生時代からよく言われたけど……。
高根
ちょっとよく分からないタイミングで突然ボケたりして、おちゃめだよね。
小林
みんなで話してるとき、急に『テニスの王子様』のキャラの決めゼリフをボソッと言ったりして、「え? いま空夢が言った?」と驚くよね。財前くんの「まあ、しゃーないっすわ」とか、謙也の「〜っちゅう話や」とか。
高根
四天宝寺に影響されすぎでしょう(笑)。
青木
テニミュを見て好きになったんだよ。でも、以前みんなと話しているときにボケるつもりで「油断せずに行こう」と言ったら、「はい、橘さん! はい、部長!」って真面目に返ってきて……そこはツッコむところやろう、と(笑)。
高根
そのころは、まだどういうキャラか分かってなかったんだよ(笑)。

高根くんはどうでしょうか?

青木
やわらかい印象。側にいてくれると落ち着くよね。
小林
いつもチームのことを考えてくれていて、すごく助かっています。
青木
(石田 鉄役の中村)太郎ちゃんがすごいマチャのことが好きで、「俺、マチャさえいればなんでもいいや」とか言ってるよね。太郎ちゃんはグイグイ来るタイプだけど、マチャは癒し系だよ。
小林
僕、人の特徴をとらえるのが得意なんですが、不動峰メンバーの帰り道を想像したときに、マチャは「どこかに行こうよ」と誘ったら「そうだね」とすぐ乗ってきてくれそう。レスポンスが早いし、僕の気づかないところに気づいてくれる。
青木
ダブルスだもんね。
高根
合宿を通して、お互いのことを一番に知っていなきゃいけないなと思ったので、合宿が終わった次の日に一緒にご飯を食べに行ったよね。
小林
行ったねえ。
高根
そのときはゲームの話もしたけど、合宿の反省やこれからチームをどうしていこうとか、真面目なことも話したよね。
小林
そこで気づいたことを素直にぶつけて「どう思う?」と意見を聞いたりして、距離がより一層近づいた。
高根
黄金(ゴールデン)ペアには負けたくないからね。
小林
あの2人はずっとボケたりツッコんだりしてるからね(笑)。

小林くんは?

青木
顔合わせの自己紹介で血液型を言っていくんだけど、そのときひとりだけB型でびっくりした!
高根
でも、実際はけっこう盛り上げ役だよね。
小林
自分でも言ったしね。「俺、良いほうのB型なんで」って(笑)。
青木
あのときは「何それ?」と思ったけどね(笑)。
高根
僕は「やっぱB型だな」って思った(笑)。
青木
でも、タツはすごく周りに目を配ってくれるし、気が利くよね。マチャと健人の誕生日をサプライズでお祝いしたときも、それを「やろう」と言い出してくれたのは、タツだった。
小林
いいよー、そういうのは言わなくて!
青木
いやいや、すごく助かったよ。
高根
真面目でマメだし、一緒にいていちばん落ち着きます。でも、意外と寂しがりやでしょう?
小林
そうかなあ〜?
高根
そうだって!
小林
まあ、ツンデレではあるのかもしれない。向かってこられるとツンケンするけど、離れていかれると寂しい(笑)。
高根
でしょう? 一緒にいるとそういう感じするよ(笑)。

これから不動峰をどんなチームにしていきたいですか?

小林
空夢がいることで、原作の不動峰のようにみんなが「ついていく」雰囲気になるよね。引っ張ってもらっているなと感じます。合宿でも自分と戦っていて、誰よりも「がんばらなきゃいけない」という強い思いを持っている人だと思いました。
青木
合宿の初日にチームごとの縄跳びをしたのですが、みんなで円になって飛んでいるとき、集中しようとすると1人の世界に入ってしまうんですよね。その日の反省会で、コバタツが「そういうときこそ、みんなの顔を見ながらみんなでやろうよ」と言ってくれて。自分との戦いでも、みんなと顔を合わせてやることで、団結につながる。「これがチームなんだな」と思ったし、これから部長として、チームのメンバーひとりひとりの顔を見てやっていきたいなと思いました。
小林
よろしくお願いします、部長。
高根
合宿で気づけたことは本当にたくさんあったね。悔しさもあったし、課題のほうがたくさんあったけど。でも、だからこそ「がんばっていこう」と気が引き締まりました。
小林
青学はそれこそ原作通り、良い意味で個性が強いよね。合宿ですべてをさらけ出したとき、ガッとチーム力が上がって化学反応を起こしたのは青学。不動峰はもともとあった関係が凝縮した感じ。
高根
不動峰って雑草魂というか、1からできたチームだから、橘さんを筆頭に自分たちで作ってきたものがある。だから、団結力や絆は青学には負けたくないね。
青木
青学は、部長(手塚役の財木琢磨)が不器用な男で、彼のがんばりを見るのが僕はすごく好きなんですけどね。やるときは一丸になれるチームだと思うので、これから戦うのが楽しみです。不動峰は7人しかいなくて、替えがきかない。だからこそ、この7人でもう、やるしかないよね。

では、最後に公演を楽しみにしているお客様に一言お願いします。

小林
森は、不動峰のなかでもリアクションが多いほうなので、ベンチにいるときでも試合を盛り上げていきたいです。1人1人、まずは自分ががんばって行くところまで行って、チームとしても上がっていきたい。そのための今なので、本番までしっかり稽古していきたいと思います。この公演は泣ける、グッとくる試合が多いので、不動峰の思いを届けられるようがんばります。
高根
内村は前衛キラーなので、試合での菊丸とのやりとりには注目してほしいです。いかに原作どおり「2.5次元」で表現できるか、というところが大事だと思っています。個人的にはダンスが好きなので、注目していただけると嬉しいです。お客様に「観にきて良かったな」「もう1度観たいな」と思っていただけるよう、日々精進していきたいです。
青木
橘 桔平はいろんな方が演じられてきたキャラタクターですが、原作に忠実に、そのうえで僕ならではのカラーも出していければいいなと思っています。3rdシーズンが刻々と動き出していますが、まずは劇場に観にきていただいて、感想を教えていただきたいです。僕らにしかできない新しいテニミュを見せたいと思っていますので、3rdシーズンの始まりを、ぜひ見届けてください。